雅が恋をした。
幼なじみだから…素直に嬉しいよ。けど…
雅の好きな人がもしも暁だったら─。
私は最近暁に惹かれつつある。
だけど、もしかしたら暁じゃないかも知れない。
それに、雅は幼なじみだし─。
「うん、協力するよっ!」
「本当に?」
雅の眼がキラキラ光る。
「当たり前ーっ!もぉ、雅は心配性なんだから!」
…怖い。
「あぁ、良かったぁ。私恋愛経験無いから…お願いね!」
…怖いよ─
暁─…
作戦?話しかけてみる
「わぁ、考えてくれたの?」
…結局、協力してしまった…
「っよし!やってみるよ!」
「がんばれ!」
…不安、怖い。
だけど、雅は…知らない。
私の気持ち、知らない。
心配させたくない。雅を。
雅が行ったのは…
暁のところ。
友達と話しているところを割り込んでいた。
いや、普通一人の時に行くでしょ。
…でもわかった。
雅は暁が好きだ。
暁は優しい。その上イケメンだし。
雅がすきなるのも、分かる。
大分たってから雅が来た。
「どうだった?」
「やっぱりA・M君、優しい☆」
A・M…増田暁…
暁だ。もう確定した。
仕方ないよ。協力するって言っちゃったし。
もう、裏切れない。もう、暁には会えない。