百鬼夜行 ?

4444  2007-01-13投稿
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「ここ…どこだ…」少年は真っ暗な闇の中にいた。限りなく続く黒の世界に突然一筋の光が差し込んだ。  「なんだ…あの光…」  しかしその光でさえもだんだんと小さくなっていく。  「おい…待てよ…待ってくれ…」  少年は必死にその光を追いかけた。                                                            「…夢?」  少年は闇の世界から突然現実の世界に引き戻された。  「光司、また同じ夢か」メガネをかけた少年が無表情で問いかけた。  「…なぁ亮…いつからこんな真っ黒になったんだ俺は…」  光司はどこか遠くを見つめている。  「……薬、1日3錠だ」  亮は光司の問いに答えず薬を渡した。  「今日は学校には行かないほうがいい。無理すると次は本当に壊れるぞ。」  光司は遠くを見つめたまま首を横に振った。  「行く。学校に行くと体があったかくなるんだ。それがまた心地いいんだよ…なんでだろうな。」  光司はそう言うとベッドから降りて学校に行く準備を始めた。

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