[最後の採用者ゆうから、あかんかった奴は荷物まとめて帰れよ]
38人中の一人なんて受かるはずない････
ましてや、他の女子は顔はイイしスタイルもモデルみたいだし････胸もあたしより････
[採用者は････]
あぁ〜〜
[三井やな、せやから他の奴らはさっさと帰れ]
[????]
一瞬場の空気が止まったような気がした
あ、ありえない･･
{ありえないんですけどぉ}
あたしとおんなじことを女子のひとりが口走る
そーよ。といわんばかりに他の女子の視線が突き刺さる
痛いなぁ
{あたし達はあんな凡人よりもはるかに優れているのよ？そんなあたし達がなぜｰｰｰ}
[はぁ?なに言うとんねん、われ]
ゾクッとした
明らかにヤクザ。
子どもの口げんかのレベルじゃない
女子達もざわめく
[【ミッチー】が受かったんや、それでええやろ。]
ザワザワ･･･
[なっ!!み、ミッチーってあたし?!嫌だよそんなの!!]
あたしは大阪弁男に詰め寄って抗議したけども、ひとにらみでケーオー!!
{ふん!!しんじらんないわ!それに、もう飽きたから〜。あたし帰る}
{あたしも帰ろっと〜}
ついにみんな帰ってしまった
あたしと佐藤、石川に大阪弁男を残して
[じゃあ佐藤は【銀】て呼ぶで、あと石川、お前は【ヤス】で]
佐藤と石川は、呆気にとられて大阪弁男を眺めてる
ま、あたしにはもう関係ないしね
[この部では最初に採用者にあだ名をつけるんだよ]
[おぉ、【岸田】やんか。なにしとったん]
あれが岸田、か。超イケメンじゃないの
女子達が言ってたのはあの岸田だったのね･･･。
[あ、紹介遅れたね。僕はこのキタカンの野球部、部長の【岸田 小唄】(こうた)ピッチャーやってるよ]
[俺は副部長の【斧山 友来】(ともき)や、守備位置セカンド。よろしくな新人]
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