「彼女とはもう、結婚を考えています。」
『そうですか。仲介人として喜ばしいかぎりです。』
「あなたには本当に感謝しています。彼女は私が夢にまで描いた理想の女性です。」
『そうですか。』
「艶やかな黒髪に大きな瞳、そしてあの気立ての良さ!!本当に理想そのものです。」
『皆様のご要望にお応えするのが僕の仕事ですから。』
「あなたにはいくら感謝しても足りない…。これはほんのささやかな気持ちです。どうぞ受け取って下さい。」
『頂けません。既に仲介料を頂いているのに。』
「いいのです。どうか受け取って下さい。」
『では、遠慮なくもらいます…。しかしね、僕はこの先何が起こっても一切責任は取りませんよ。』
「ははっ、ご心配には及びません。彼女となら末永く幸せに暮らせます。困難なんて、あるものか。」
『そうですか。』
「おっと、もうこんな時間だ。それでは失礼します。早く帰らないと、彼女がさみしがるんですよ。」
『そうですか。』
「それでは、また。」
『さようなら。』
『おや、おかえり。あの男はちゃんと始末したかい?なら良かった。次のお客はロリコンらしい…またお前を改造しなきゃなあ。お前のおかげで金に不自由しなくて俺は幸せだよ。お前は俺の理想の女だ。』