ズル････ズル･･･
[・・・。漣獣か、]
ｸｰﾛﾝはチラッと後ろを見る
草むらからでてきたのは巨大なイソギンチャク。緑に赤色の模様があり、気味が悪かった
ポケットから神闘布をスルスルと取り出し、全てだし終えたところで怪物を見据える
【クイタイ････････】
[？]
訳が分からなかった。
しかし、聞いた声は確かに自分に向けられている
ｸｰﾛﾝは背筋に冷たいものが走ったような気持ちにかられた
[まさか、キャラバンを襲うために!?]
ｸｰﾛﾝはすかさず神闘布を握った手をバッと怪物に向けた
そして風もないのに神闘布がユラユラと翻る
戦闘開始だ
[神闘布陣、舞]
ｸｰﾛﾝが呪文のように神闘布に命じる
すると神闘布が、自然と怪物に向かって伸びた
[行く!!]
だだだっ
そう念じ、ｸｰﾛﾝは走り出すと同時に神闘布を手から解放した
[神闘布陣、甲]
呟いたとたんにｸｰﾛﾝは、まだ宙にういている神闘布に身を翻し飛び乗る
すると驚くべきコトに、ｸｰﾛﾝが乗った神闘布は落下することなく。そのまま宙に浮遊しているのだ
そして、そのまま怪物に向かって伸び続ける
[これで最後だ･･･。神闘布陣、尖]
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