[これで最後だ・・・。神闘布陣、尖]
クーロンは自身が上に乗っている神闘布に手を付けて言う
ズブシャッ・・・
怪物の青い血が。枯れ葉で埋め尽くされた地面に滴り落ちる
怪物のでかい図体に、神闘布の先端が鋭く突き刺さり。しかも貫通していた
怪物は苦しいのかその場に崩れる、まるでゼリーのような体だ
[よし、神闘布陣、解]
クーロンは安堵の笑みを漏らし、怪物の青い血がベットリ付いた神闘布をポケットにしまう
ぶしゅわぁあ
[う、・・・・。この臭い]
怪物が死臭を放ちだした
それは鼻が曲がるほどの激臭
【キャラバン・・・・・・・・・クウ】
[え?]
ドキッとする
頭に直接響く不気味な声
【ニンゲン・・・・・クイニイク】
[なっ!?まさか仲間を呼んでキャラバンを!!]
怪物は蒸発し、跡形もなく消滅しきっていた
そんなことには見向きもせず、クーロンはひたすら走りに走った
[はぁっ・・!キャラバンが・・・・。]
怪物の目的はクーロンを襲うためではない
その真の目的とは
[(やつらは仲間でキャラバンを襲うつもりだ・・・!!!)]
クーロンは何も考えず、必死に走った