[いやはや････。何年ぶりか]
[んあぁ、そだな]
ｻﾞｯｸは気持ちの入っていない返事を返すと、また食事を始める
[あの、こんなご馳走まですいません･･･]
ｻｸﾗはｻﾞｯｸの隣で正座しながら呟くと、老人がにこやかに、いいや。と答えた
ここはキャラバンにある巨大馬車の中。やはり中は大きく
、極端に言うとサッカーができるぐらいあった(極端に言うと)
[あ、おじいさん。青って言う子供見ませんでした？]
今までそんなこと忘れていたが、間を持たせるために話を持ち出す
すると、老人は首をユルユルと横に振った
ｻｸﾗは、はぁ。と軽くため息をつく
そんなｻｸﾗを気遣って老人は
[まぁ、まちなされい。みなに聞けばわかるやもしれぬからな。]
よっこらしょっと、と勢いを付けて老人は立ち上がる
キャラバンの人にききにいってくれるらしい
ｻｸﾗやﾚｲﾝもつられて立ち上がるが、ｻﾞｯｸだけはまだ食事中・
[おぬしも付いてくるのじゃ!!]
[まだ食べ終わってねぇのに〜!!]
ｻﾞｯｸの悲痛な叫びは老人に届かない･･･
そのままムリヤリ外に連れ出された
{お、長ぁ!!!}
外にでるなり一人の若者が慌てた様子で駆けてきた
[どうした]
{はぁ、はぁ、････。き。禁断の藪から･}
禁断の藪？
ｻｸﾗ、ﾚｲﾝが興味津々で老人に問いかけるが、老人の顔は堅く、何を聞いても答えてはくれなかった
[禁断の藪にはな、怪物がすんでるんだ。]
かわりにｻﾞｯｸが答える
神妙な顔をし、キャラバンのはずれにある藪を指差した
その瞬間、ﾚｲﾝの表情も変わる
[あっちはダーリンがいる!!!]
[え!!?あいつ?何で!!]
ｻﾞｯｸが驚きﾚｲﾝの肩を揺さぶり聞いた
[だってダーリンがっ･･･先に行けって!!!]
ﾚｲﾝは手を顔に当てて取り乱していた
ｻﾞｯｸがﾚｲﾝの肩から手を離す、
[あいつはお前らを守るために残ったんだよ!!]
ｻｸﾗにはあまり分からなかったが、その禁断の藪にいる怪物がヤバい。とゆうことだけは会話から読み取れる
[249] 
[0] 
[0]
