うそのうた

猫舌  2007-01-21投稿
閲覧数[426] 良い投票[0] 悪い投票[0]

本物を見た
その中に偽物も見た
静かに遠ざかっていくように見えるそれは
少し目を離すとこちらに踏み込んでくる
気を反らし、見放すことを許さないように
私もまた、宙に手を伸ばしてもがいている

飛ぶ鳥が大きく見え
地を歩く人が小さく見える
後悔は恨みとなって積もり
崩壊を望んで重くのしかかる
自己の現れは霧のように霧散してはくれず
言葉の連なりは潰していく

これは誰の詩なのか
果たして詩なのか
それすらも見定めることができずにいる。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 猫舌 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]
良い成分のみ使用
死海100%の入浴剤


▲ページトップ