「美咲!!聞いたよ!!どないなったん??」
教室に入った瞬間、楽しそうに笑いながら由梨恵が走ってきた。私に電話した後、由梨恵にも電話して『美咲と付き合う』と報告したらしい...。
私自身はっきり言ってマサと付き合うと言う事に戸惑っていた。まだ好きという気持ちにはなっていないし、マサの事自体あまり知らないから。
「美咲...。付き合ってから好きになることやってあるで!!今からお互いを知ったらエエ事やん!!」
由梨恵の言葉に『ほれもほうかな。』と思った。
「とりあえず付き合ってみるわ!!どないなるか分からんけど...。」
「恋愛やいつ、どないなるか分からんもんやで!!」
「そやな!!」
私達は話すのに夢中で気付かなかったが、何やら周りが騒がしい。
由梨恵と顔を見合わせ、よく見てみると、どうやら私を見ているみたいだ。
「由梨恵さん...。私何かやらかしましたか??見られてる気がするのですが...。」
「美咲さん...。見られてますねぇ...。たぶんあなたの足でしょう。包帯グルグル巻きやから。しかもスカート長なっとるし...。」
私は足のケガを忘れていた。なるほど、だから見てたのか。納得。
その後、みんなからの質問攻めに合った。
何とか無事に学校も終わり、私は通院の為、病院に行った。あの場所までは毎日通院は無理なので家の近所の病院に紹介状を書いてもらったのだ。
家に戻ると電話がなっている。かなりしつこく鳴り続いている。
「はい。」
「エッ...。美咲??」
「どちらさん??」
「お前のダーリンじゃ!!」