ぱずる、、〔二 ピース〕

ホッチ  2007-01-24投稿
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『あるカップル、、』

道に迷った、、こんなはずではなかった、、。
おかしい、昨日カーナビで再確認までしたのに!!
なぜ夜景に辿り着かない、、僕が求めていたのはこんな星空ではなく街明かりの素晴らしい夜景だ!!

「何処ここ、、?
まさか道に迷ったなんてねぇー、、ヒ、ロ、シ!!」

冷や汗掻く僕を横目にあらかさまな怒りがぶつけられた、、ごめんなさいトモカ、、。

すると彼女がある建物の存在に気付きさっさと車を降り歩き出してしまった、、。

少し行くと立ち止まり手を招く、どうやら一緒に来いとのことであろう。頭が上がらないわけではないが従う自分がいた、、。

街明かりはないが今日は月がライト変わりになり景色は良く見えた。
外に出てみて感じたが、夏だというのに肌寒い。変な鳥肌まで立つ始末。

彼女につられ歩く先をみると、確かに建物がひっそり立っている、、。
形からして病院ではないか?聞いてみるが返事はない。

まだご立腹であることがうかがえる、、。

そこの周りには頭の高さ程の塀が囲っており正面に簡単な門がある。
辺りにこれといった建物もなく、自由気ままに伸び散らかした雑草が些細な風に揺られている、、。
気味が悪いとはこのことか!!彼女に帰る事を提案する。
あえなく却下され、渋々入り口付近まで来てしまった、、。
みるからに廃病院である、落書きやら割れたガラスが生々しい、、。

「行ってらっしゃいませ、あ、な、た、、」

冗談じゃない!!何を言ってるんだこのメスは!!
固くなに拒んでみたものの、迷子になった罰と丸め込まれ。それならと土下座をしてどうにか一緒に入ってもらうにいたった、、。

入り口の自動ドアは跡形もなく消え失せ、ガランと開いた奥からこれまた冷えた風が体をつき抜ける。
彼女は背中にくっつき、何もみないぞという態勢になっており。それなら来なければと口に出せる訳もないセリフを想い描く、、。

あまりにも暗いのでライターをつけるが、無理じゃね?と彼女に突っ込まれつつ先へと進む、、。
何部屋かベットしかない空間を通りすぎ、つきあたったので右へ。
普通あるわけがないコタツにつまずきながらも行くと、またつきあたり。
そこには手術室と書かれたプレートが、、。

絶対やばい!!なんか出るって!!
涙はけして流していないが、涙目で彼女に抗議する!!



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