GAME 5

るぅ  2007-01-26投稿
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「あ、タカシ?今日飲もうよ。いつものとこでね〜。」

用件だけ伝えて電話を切る。

さぁ、嫌なことは飲んで忘れちゃおっと。





夜―――\r





「なんで俺がアネキの愚痴聞かなきゃいけねぇの?」

隣に座るタカシの顔がぼやけて見えるのは、涙目のせいだ。
涙目の理由は、お酒か切なさか………

「い〜ぃじゃないたまにはさぁ〜お姉ちゃんが苦しんでるんだよ〜〜」

カウンターに突っ伏す私を、タカシが見下ろす。

「っつーか生徒って。ありえねぇ。」

「ぅぅうるさぃ〜」

「禁断の恋ってやつ?」

「その言い方やめて〜……なんか…」

遊びみたいじゃない。ただの刺激的な遊び――

「ん〜〜〜」

「ちょっ。寝るなって!もぅ閉店だよ。帰るぞっ!!」

無理やり引っ張り起こされて、店の外に追い出された。

夜風が冷たい!

グルグル回る視界の中、浮かぶのはシンのことばかり。

今何してるのかな。どこにいるのかな。
逢いたいな……


「シン〜」

シンを呼ぶ女の声。思わず口を塞ぐが、自分じゃなかった。

ぼやける頭をゆっくり動かしながら探すと、道路を隔てた向かいの道でたむろする男女が目に入った。



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