「真帆は智幸を好きになった理由あるの?」
「えっ・・・それは・・・・」
真帆、黙り込む。
「理由はないんだけど、一目ぼれかな?」
「ふ〜ん・・・」
「何?」
「いや、理由がない恋愛ってあるんだね」
「あるんだってば〜」
二人とも、しばらく笑い続ける。
〜下校時間〜
「あ〜っ、なんかスッキリした」
真帆、廊下の曲がり角を曲がろうとする。
「!」
真帆、驚いて壁に隠れる。
そこにいたのは・・・・・・――――、
「宮下さんと・・・・智幸・・・?」
<まさか・・・宮下さん・・・告ったのかな・・・>
「あっ!じゃあ、もぅ行かなきゃ!!またね」
「おぅ」
あおいが真帆の方向に走ってくる。
「あっ!河相さん」
「うん・・・どぉしたの?」
「智幸くんと、話してました。すごく嬉しくて」
「そっか・・・」
「じゃあ、私、塾行くんで」
「うん。バイバイ」
生徒玄関の方に走っていくあおい。真帆、ションボリした様子で歩き出
す。
<やっぱり・・・告ったのかな・・・>
「おい!真帆っ!」
「えっ?」
「な〜にボーットしてんだよ?帰っぞ」
「あっ・・・うん」
〜帰り道〜
「ねぇねぇ・・・智幸・・・」
「ん?何だ?」
「宮下さんと、何話してたの?」
「あぁ・・あれね・・・・・」
+4話目終わりです+