カランカランッッ
ドアの上についていたベルがなった。
私はジョージに続いて、窓側に面した席に座った。
そんなに大きいレストランではなかった。
壁紙が日に焼けてきばんでいた。かなり年期がはいっている。
やる気の無さそうなウェイトレスがメニューを持ってきた。
「お決まりになったら、お呼びください。」
そういって、カウンターの方にのろのろと下がって行った。
ジョージばポケットから新しいタバコを取りだし、一本ぬいて口にくわえた。
私はメニューをみた。
平凡なものしかおいていない。
「…ジョージは何にするの?」
ジョージはタバコをふかしている。
「俺は、ハンバーガーとコーク。」
「…私もそれにしようかなぁ……。」
ジョージが笑った。
「優柔不断。」
私も笑った。
「いいの。」
ジョージがウェイトレスを呼んで、注文をすませてくれた。
ウェイトレスは、またやる気が無さそうにカウンターに注文表を持って戻った。「よく来るの?」
「いや、そんなには。ここら辺に来てそんなに長くないから。」
確かに、MOTELに泊まってるくらいだから何かの事情でいるんだろう。
「仕事は何してるの?」
ジョージは煙を大きくはいた。