しかし、メンバーは力強いがどうやって侵入するかが問題だ。オレ達は考えた。明くる日も明くる日も考えた。そして思いついた、オレ一人でな。
まず、サンがカメラを射撃で壊す。そして、警備員は、ヒノトが自慢の足で誘導する。残った警備員はオレとカルスで倒す……。完璧だ。オレは自画自賛した。考えただけで笑みがこぼれてくる。作戦決行は明後日だ明日は学校休もう。明後日でオレは何かが変わるんだ、中に何があるんだろう?そんなことを考えてたらついにその明後日が来た。
オレ達はタワーの少し離れたところに集まった。
心臓がバクバクしている、身体がゾクゾクする。
サンが一発、二発と銃をうつ。パァン、パァン、パァン、と銃は寸分の狂いもなくカメラに当たる。
そしてオレ達は進む、警備員が見えた。サンは走ったそして警備員の半分以上はサンを追う、オレとカルスは残りの警備員を倒そうする、カルスは互角、いや、それ以上だ。オレが倒せるわけがない。しかし、ここまで計画通り、オレは三人に言っていない作戦にでた。オレは警備員の目を盗み塔に走る、オレは、笑いが止まらない。カルスが何か言っている。そんなものは耳に入らなかった……。
塔の目の前にいる。オレは早速入り口を捜す。正面にはないようだ、塔の回りを回ってみた……。
しかし、入り口はない…。オレは思わず笑うのを止めた。
一瞬オレの頭に嫌な予感がよぎる……。
「ま、まさか…煙突?」