クリスマスの夜にサヨナラを 第8夜

春日さくら  2007-01-29投稿
閲覧数[571] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「何でここにいるの……。」
私は元カレの顔を見つめながら言った。「君に会いたかったから。」

―ドキッ―\r

私は奇しくも彼にドキドキしていた…。
あぁ…そういえば私…この人より誰かを好きになった事なかった…。
彼は私の顔に冷たくひえた手を当てた。「……冷たい……」私は彼にこうされるのが好きだった。彼の前だと…顔が赤くなってしまうから。「顔…赤いよ…。」そう彼が言ったその時…私は正気に戻った。
「いゃ!触らないで…。」
私は彼の手をどけて、背を向けた。
「私達…もうそんな関係じゃないでしょ…。」
私の精一杯の言葉。しかし声は震えていた。
「俺は…お前の事…好……。」
「嫌いって言ったじゃない……!」
だめ…好きなんて言われたら…絶対……
好きになってしまうから…。

「あれは…タカに言われたんだ…」

「……え……!」
嘘…タカが……?

ガタッ

私が泣きそうな顔をしていたら、タカが入って来た。
「遅いよ華!待ちくたびれた………ってタク…!」
タカは驚きながらもこわばった顔をした。
「何しに来たんだよ…」
「華に会いに来た…」
私とタクちゃんとタカは…小学校からの幼なじみでした。仲良し3人組と呼ばれるほどの仲良しで、抜け駆けなんてもってのほかでした。しかしある日…私達に思いもよらぬ出来事が起こってしまったのです…。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 春日さくら 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ