パティは紅い石をソファアに渡した
「神竜石だ… 神力を高めてくれる… 持ってなさい… 」
「父ちゃ… ん また一緒に遊ぼう… よ 丘でいっぱい遊ぼうよ 死なないで… 」
「そ… そうだな… 父ちゃんとじいちゃんは、魔物を倒したら行く… よ マーサ… 行きなさい… 行けぇぇぇぇ… 」
マーサはソファアを抱え走った…
「父ちゃーーーーーーん」
(… 強くなれ … ソファア… )
『ワシらで守るんじゃ 行くぞパティ』
最後の力を出し立ち上がった…
「グェェェェ… 死にぞこないがっ グェェェェ… 」
『ブラストハート!』「ブラストハート!」
「ギャァァァァァァァ… 」
村中を二人の命の炎が包んだ
そして…
村と共に燃え尽きた…
(ソファアと まだ見ぬ4人の封印者に全てを託し… )
「決して振り返ってはなりませんソファア… 父さんが帰るまで前を見て生きるのです… 」
(まだ小さな俺には意味が分からなかった… でも俺を抱え必死に走る母ちゃんは確かに泣いていた… 母ちゃんは二度と父ちゃんが戻ってこないと分かっていたから… 俺は眠りについた…)