ぱずる、、〔六 ピース〕

ホッチ  2007-01-31投稿
閲覧数[816] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『ある子、、』

「ママ、、これから私、、どこ行くの?」

ママは無言で涙を流し、横になったまま連れていかれる私を覗く、、。

ローラーが付いたベットを、絵本でみたことがあるお医者さん二人によって知らない場所へ、、

暗い、、暗いよママ。
怖いよ、、。

、、ママは「ゴメンネ」を繰り返しお医者さんと共にその場を離れていった。
暫くたって段々と目がなれてきた。周りの状況も把握できてきた。

私の他にも数人、同じベットへ横たわり。生きているのか死んでいるのか、幼い私には混乱しかうまれなかった、、。

「いらっしゃい、、」

声の感じではパパと一緒な低い声が聞こえる。

辺りは彼の声以外囁く者はいなく、、肌寒いコンクリの部屋。

どこから声が聞こえてきたのか、反響するこの部屋では確認するのも難しい。とりあえず返事は還してみた、、。

なにもかもが謎に包まれているため、私は質問し彼に疑問をぶつけた。 優しいその声は丁寧にこんな私にも分かりやすく、一つずつ教えていってくれた、、。

聞いた話によると、ここにいる人間はみんな病気らしい、、。
それも治らない病気。

私たちの病気は他の人間に移る可能性もあるみたいだ、だからそれを防ぐため此処へ監禁してるらしい、、。

監禁の意味が分からないと訪ねる、彼は少し困った声で、、「閉じ込められてる」と教えてくれた。

一日一回配給されるパンを口にいれ、死を待つ生活が始まるのだった、、。

、、仲良くなった彼も四日ほどで無口になってしまい。
いくら呼び掛けようとも虚しく、自分の声が行ったり来たり、、まともに声を出せる人は私だけとなった。

次の日、、入口から光がさしこむ。
新しい人間が入ってくるのかな?
私はドキドキしていた。

しかし入ってきたのはお医者さん、、残念に思う。

「ヒトミちゃん、もしかしたらまたお家帰れるよ。
ちょっとおじさん達に力貸してもらえないかな?」

言葉を聞き、、何をされるかよりも、家へ帰れるかもという期待で素直に承諾した、、。

私、別室へ連れていかれる、、。

たどり着いた部屋は明るく、暗い部屋が長かった私はその眩しさから目を開けることが出来なかった。

じゃあ、始めよっか、、。
最初に少しチクッとするけど頑張ってね、、。

麻酔を刺され、私は眠りについた、、、、。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ホッチ 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ