ありがとうの気持ち?

さくら  2007-02-02投稿
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だけど1人しぶとい奴がいた。

中学校から一緒の康彦だ。

どれだけ突き放してもしぶとい康彦に耐え兼ねて、あたしは学校中を逃げ回っていた。

入学して半年くらい過ぎたある日の昼休み。
いつものようにみんなでお弁当を食べていると『舞!康彦また探してる!逃げろ!』

同じクラスの理恵が教えてくれた。

せっかく楽しく話をしてたのに!

あたしはうんざり(-_-#)しながら走って廊下に出た。

追ってくる康彦。

逃げるあたし。

もうこんな毎日は嫌だ…と思っていた時、目の前に同じクラスの健君がいた。

何を思ったか、あたしはとっさに

『彼氏のフリしてもらっていいですか?!』
と健君の腕をつかんで言った。

健君はスゴくビックリして

『えっ!えっ?!』

とオロオロしていた。
それもそのはず。

話した事ないもん。

康彦があたしに追い付いてきた。

あたしは健君の後ろに隠れ、『あたし彼氏できたの!ねっ!健ちゃん!』

『う、うん』

健君はあたしの言葉に驚きながらも話を合わせてくれた。

康彦はとまどい『まじ…?』

『まじっ!だからバイバイ!』

あたしが手を振りながら言う。

肩をガックリ落として引き返す康彦。

ちょっと可哀相な事したかな…。

…それよりこの状況を説明しなくちゃ!

健君ポカ〜ンとあたしを見てる!

『あ…あの…ありがとう!ごめんなさい…』
『いいけど…大丈夫なの?』

『あっ!うん!もう大丈夫!ホントありがとう。』

あたしはお礼をそこそこに友達のいる所へ戻った。

これをきっかけに、健君と話す機会が多くなった。

健君は見た目に優しい性格が現われてて、すごく話しやすい。

そして康彦に追われて健君に助けを求めた訳を話した。

『大変だな。あれで終わればいいけど』

『大丈夫大丈夫!あたしのとこにはもう来ないっしょ。だってもう2日なにもないもん。』

『ならいんだけど…』
なんて話をしていた矢先の事だった。

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