すると…
ドドドド…ドンッ!
なにやら廊下で大きな音がする。
あたしはビックリして急いで廊下に向った。
健君だ(・_・;)
健君が目をまんまるにして階段に寄り掛かっていた。
『どうしたの?!』
『り…理恵さんが…』
2階に言ってみると、こっそりアルコールを飲みベロンベロンになってる理恵がいた。
『健君〜!大好きぃ〜!かわいい〜☆』
そう叫ぶ理恵に恐れをなして健君は逃げてきたのだ。
その結果、階段を滑り落ちてしまったとか…(^_^;)
理恵はもう手をつけられない感じ。
すると剛が『あとは俺がなんとかするから。面倒になんないうちに帰りな。また遊ぼうぜ。』
とこっそりあたし達に言った。
剛と理恵は小さい頃からの幼馴染みで家も目の前。
あたし達は剛に任せて帰る事にした。
あたしと夏絵と健君は帰る方向が同じだから3人で駅に向った。
駅までは徒歩20分。
最初は健君の後を歩いてたんだけど…
後ろ姿や横顔を見ていたら…
無性に手をつなぎたくなった。
だけど素直に言えないあたしは
『はい☆道路危ないから手をつなごうね!』
なんて適当な理由をつけ自分の左手に夏絵の手、そして右手に…健君の手をにぎって3人で仲良く帰った。
星がとても綺麗な夜だった。
次の日、健君に会ったあたしは前みたいにいろいろ話せるようになっていた。
話せば話すほど健君の事をもっと知りたいと思い、気付けば目で追っていた。
ソフト部は、暗くなれば活動できなくなるから、日が暮れると部活終了。
ライトをつけて遅くまで活動してた事もあるけど、たいてい、室内の部活よりは早く終わる。
部活が終わった後、あたしの向う先は…
体育館!
でも決して体育館に健君がいるからじゃないよ!
いつも一緒に帰ってる友達の香苗と香織が体育館にいるから!
二人はバレー部なんだもん!
だからあたしは仕方なく…でも健君を見てるのもホント(笑)
健君のバスケしてる姿は一段とカッコいい〜☆