GAME 10

るぅ  2007-02-02投稿
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ニヤニヤする男子を愕然と見つめる。

うそ…あんなとこ見られてたの?
私どんな顔してたんだろ……恥ずかしい!!

「わぁレイちゃん顔真っ赤!」
「ぅるさぃ〜!」

顔から火が出そう。もぅ最悪だぁ。

「あのあとタクシーでどこ行ったの〜?」
「そんなの決まってるだろ!」
「キャーえっちぃ〜!!」

盛り上がる生徒たち。
あぁどうしよ〜!

なんとか鎮めようと顔を上げた時―――シンと目が合った。

椅子に深く背を預け、無表情にただ見つめてくる。

感情が読み取れない。

なんなのよ……もぅ。

絡み合う視線を断ち切って、私は授業を始めた。

授業中もずっと感じる視線。

でも見れるわけないし。

しかもシンの隣は赤木さんだ。
今その2ショットを見るのはさすがに辛い。


キーン…コーン……

やっとチャイムが鳴った時は、涙が出るほど嬉しかった。

チャイムと同時にシンが立ち上がる。まっすぐにこっちを見て……近づいてくる!?

「レイ………」
「シン!!」

シンの声を遮ったのは、赤木さんだった。

今だ!


私は慌てて教室を飛び出した。

シンの声が聞こえた気がしたけど、止まれない。

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