自分は棚に上げて、私を責めるわけ?
だめだ。黙ってられない!
「…シンこそ……昨日はどこでなにしてたわけ?ラブラブな彼女と。」
「は?」
とぼけるつもり?そぅはさせないわよ。
眉を寄せるシンをまっすぐ睨みながら、私は爆弾を落とした。
「昨日…赤木さんと抱き合いながら、好きって言い合ったりして。可愛い彼女によろしく言っといてよ。」
シンが立ち上がり近づいてくる。
「彼女はお前だろ。」
「2番目の!?」
「違うって。」
「もぅいいよっ!聞きたくない!!」
「落ち着けよっ!」
言葉と同時に手を伸ばしたシン。
大好きな指先が触れた瞬間――
パシッッ
振り払った。
「………。」
指先を見つめるシンの顔が硬直してる。
でも一度溢れ出してしまった私の感情は、もう止まらなかった。
「他の子を触った手で私に触れないでっ!!」
今どき小学生でも言わないようなセリフ……振り払った手と顔が燃えるように熱い。
短い沈黙の後、シンが口を開いた。
「嫉妬してんの?」
こんな時にまでそうやって茶化すの――?
最後まで私ばっかりが真剣で、一生懸命なの………