Believe-あなたはできますか-          第三話 孤独?

雲母  2007-02-03投稿
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家に入った勇輝はリビングでカバンを下ろした。テーブルの上にある母の写真を見た。
それを見る度に、勇輝は母が居た時の記憶が蘇り、頭がおかしくなりそうだった。家の中を荒らして暴れた。
その時、勇輝の異変に気付いた家政婦たちが勇輝を止めにきた。「勇輝坊っちゃん!」家政婦長の清水が言った。家政婦の青山も止めに来たが、勇輝は余計に荒れた。声を出さなくてもただ暴れる勇輝。清水は精神安定剤が入った注射を勇輝にうち、勇輝を大人しくさせた。

その日の夜…渋谷の夜の町を車で自宅に帰ろうとしていた博史は夕方の勇輝の事を車を運転している秘書、岩本が話した。

自宅に帰った博史は直ぐに子供部屋に行った。普段は鍵が閉まっているから部屋に入る事も会う事も出来ないが、こういう時にしか会えなかった。「勇輝!!」
勇輝は安定剤が効いて、あれからずっと寝ていた。

リビングに入った博史は疲れている顔をした。「旦那様…もう少し、お時間はとれないのでしょうか?このままでは…勇輝坊っちゃんが可哀想です…。家政婦がこんな偉そうに言ってはいけませんが…」青山は言った。
博史は「時間は作っている。それに…息子が何も話してくれなくては進まん。」
その声は、少し前に目を覚まして部屋から出てきて隠れながらその話を聞いていた勇輝が居た。
博史は仕事があると言って、部屋に戻ってしまった。
勇輝は部屋に戻ったら、いきなり足が動かなくなった。勇輝は車椅子に乗った。
勇輝の足は、歩けるまでに回復はしたが、まだまだだった。時々、いきなり足が動かなくなる事があって、まだ車椅子生活を半分暮らしていた。



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