サラは横になってすぐに寝てしまったようだった。
俺は、冷蔵庫に買ってきたものをしまい終え、腕時計を見た。
５半か…まだ早いな。
ベットの上で寝ているサラを見ると、そのまま寝てしまっていた。寒くないように布団をかけてやった。
そして、ソファに腰をおろした。
“……優しいね………”
天井を見ながら、ため息をついた。
サラは……誤解している。俺は、優しい人間なんかじゃない。
……俺は…何してんだ……。こんな状況で初対面の女と何をする訳でもなく、一緒にいるなんて……。
それに……自分の事もだいぶ話してしまった……。
こんなに知られて大丈夫なのだろうか……。
自分でもなぜこんな事をしているのかわからない…。ベットに視線を向けた。
静かに上下に布団が浮き沈みしていた。
俺は、立ち上がってベットに近づいた。
サラの寝顔をじって見た。布団に手をかけた。
………………このまま………サラを……。
布団にかけた手に力がはいった。
少しの間そうしていた。
そして、結局何もせずに手をはなした。
また、ソファに座った。
……まぁ……いつか…わかる時が来るはずだ………。
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