「どうしたの？」
「………。」
「なに？」
「…なんでもない。」
そんなわけないしっ！
何か言いたいことを我慢してるのがまるわかり。
気になるじゃない。
「いいから。言って？」
「……いや、まじでいい。俺大人だから。」
意味わかんない！
「なにそれ。とにかく言って！」
「すんだことは忘れることにした！」
「何を？」
「もういいって！」
「よくないっ！」
「いいのっ！」
「何がいいの！？」
「だぁら、昨日の男……っっ！！」
バッと口に手を当てるシン。
遅いよ。
何気にしてんのかわかったし。
それにしても反応可愛すぎっ！
ちょっといじわるしたくなっちゃう♪
「あぁ…噂の彼氏ね。」
「………。」
「昨日シンにドタキャンされてヒマになったから誘ったの。二人でずっと飲んでた。」
シンが唇を噛み締めた。
「朝起きたらまだ寝てたから置いてきちゃった。多分昼過ぎくらいに帰ったんじゃないかな。合い鍵渡してるし。」
無言で何かを必死に耐えてるシン。
彼女の一夜の遊びを許すのが、シンの中では大人の男……なのかな？
本当、愛しいなぁ。
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