BLOODパニック ?

иaиa  2006-01-21投稿
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 「だっ・・・大丈夫?」
 陽太の腕に猫の引っかき傷が見える。
 「あぁ・・・うん」
 「!」
 絵里、後ずさりをする。
 「あっ?どぉした?」
 絵里がみたのは、陽太の腕からにじみ出る”血”だった。
 「血・・・・出てるよ・・・・!」
 「あ〜ぁ・・・おまえ、血ダメだったんだっけか・・・・」
 絵里、ハンカチを陽太に渡す。
 「あっ・・・サンキュ!」
 「うっ・・・うん」
 陽太、ハンカチで血をぬぐう。
 「ってかさ、おまえの母ちゃん看護婦だろ?」
 「そぉだけど・・・それが何?」
 「看護婦の娘が血を怖がってちゃダメだろ?」
 絵里、ムッとした様子で言い返す。
 「看護婦の娘だからって、血を怖がっちゃダメなんて決まりはないよ!」
 「だって、血を怖がってたら、おまえは人を助けられないし・・――」  「そんなのこっちの知ったことじゃない!」
 「じゃあ、もし、おまえの大切な人が血流してたら、助けないのか?」
 「・・・・・・」
 「ま、今のおまえには無理だろうけどな」
 陽太、絵里を措いて歩き出す。
 「そんなこと・・・出来るわけないじゃん・・・・。今の私には人一人
 救えないんだから・・・・・・」








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