あたし達は付き合ったと言っても特別に何か変わったわけでもなく、あたしが部活が終わると体育館に行ってバレー部が終わるまで健君と話して…
友達だった頃と話す内容もほとんど変わらない。
変わった事といえば夜に電話をするようになったって事と、健ちゃんって呼ぶ様になった事(^-^)
あたしはこの友達の様だけど実はカップルで…みたいな関係が夢だったのかもしれない☆
好きだとかそんな言葉がなくたって不安はない。
学校が時々、面倒だとか嫌だとか思った時期も少しあったけど、健君に会えると思うと学校も楽しい♪
共学って誰かと誰かが付き合ったとかそんな話題はスグに広まるから、2人で廊下で話すだけでたくさんの視線をあびる。
健ちゃんといると楽しかったから自然と2人で話す時は笑顔だった。
だから一部では
『今日あの2人が一緒にいるとこ見たから、イイ事ある☆』
なんて『さわやかカップルのジンクス』
を作る人もいたようで☆(友達から聞いた)
しかし…そんなあたし達の☆スクールライフ☆に悲劇が訪れようとしていた。
〜〜2人の悲劇〜〜〜今日は日曜日☆
健ちゃんと初デート☆
何を着て行こうかな♪
ルンルン♪
でもなんかドキドキするなぁ(>_<)
そんな時…
プルルル…
家の電話が鳴った。
出てみると聞き覚えのない女の子の声。
『もしもし舞ちゃんですか?』
『は、はい。どちら様ですか?』
『由希と言います。ちょっと聞きたい事あって』
『どうぞ…』
突然の電話に不安を抱きながら答えると
『あたし克也君の事、好きなんで邪魔しないでもらえますか?!』
……へっ?
あたしがいつ邪魔をした。
『あの…意味がわかんないんだけど。あたし1年くらい連絡もとってないし会ってもないのにどう邪魔しろっての?』
『えっ…、あ、そうなんですか?!実は克也に告白したら俺が今まで一番好きだった女の番号だって、この電話番号教えられて…』
今…なんて…?
今までで一番好きになった女…?
あたし?!
ビックリしてあたしの猫目は真ん丸になった。
『冗談だと思うよ。大丈夫、心配しなくても。あたしフラれた立場だし、今彼氏いるから(^-^)克也とうまくいくように祈ってるね。』
『いい人ですね。克也の言うとーりだ。』