ぱずる、、〔十 ピース〕

ホッチ  2007-02-06投稿
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バッチャンの故郷は家から結構離れており、移動だけでも時間とお金がかかった、、。

今月の買い食いはお預けか、、、たいした金額ではないことが伺える。

電車で揺られ、広がる田畑をボーッと眺め。
もう一度事件と歌の整理をしてみた、、。

『いっちょこ、、街すれ 人はなれ』

街すれとは、廃れた町。
バッチャンのいた村、、。
人はなれとは、もうその村に人は住んでいないと詠める、、。

『にぐるま、、あれはて やまいトコ』

あれはて、やまいトコ。
つまり廃病院、、。

『さんげん、、ふざけた わらし子が』

ふざけて肝試しに行った人たちのことだろうか、、。

『しもぜれ、、呪われ おっちんだ』

祟りにあい、、死んだ。

『ごんげん、、そこへは ちかよるな』

この唄はそこへ近寄ってはならないと言う、先代からの教えではないか、、。
余りの類似に私はニヤける。

しかしまだ憶測に過ぎないので、なんとか手掛かりを掴まねば。
変な闘志が燃えた!!

だが、緊張はすぐに消え。私は眠りについていた、、。

「次は ×××、、」

渋い声の車掌、、。。

、、!!私は飛び起き、駅を過ぎたことに気付く、、。

無駄な時間を過ごしてしまった、、。
折り返す車内でそんなことを感じていた。

『かぞえ』駅に到着。
太陽は真上から、そろそろ山に隠れようと位置をズラシ始めていた、、。

病院まではさほど離れてなく、迷う事はなかった。
けして、一本道だからと言うことではない、、。

そよ風とセミの鳴き声をやかましく思いつつ病院へ、、。

中は静まり、掻いた汗もすぐに乾くほど涼しい。

通る所々に、よくテレビで拝見するテープが張られ、行き道を塞いでいた。
もう警察の調べは終了しているようだった、、。

いかんせん素人な私は、これといった証拠も掴めぬままコタツにつまずき。
その場を離れた、、。

また暑い道のりを帰るのか、、憂鬱に浸りながら病院をあとに。
セミのざわめきが復活する、、その中に手まりをつく音が混じっていた気がした。

帰りの電車にて、あの歌を口ずさむ、、。

帰り道途中で、犬の散歩をしてる子と擦れ違う、、。
一礼をし通りすぎる私を、犬がじっと見つめていた、、。



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