「全く!!束になって来るなんて・・・」
秋山の目の前には3人のオニだった死体が無残な姿を晒している。死体はどれも頭を銃で打ち抜かれており完全に貫通している。
『マグナムを持っていたから良かったけど、まさか集団で襲って来るなんて・・・』
「ハァハァ…オマエ…イッタイナニモノダ…」
褐色の化け物は白いワンピースを着て日本刀を持ったた長い髪の女の目の前で平伏していた。しかも両腕がきれいに切り取られている。
「見ればわかるでしょ?ただの人間の女よ。」
「ジャア…ナンダ…ソノバカ…ヂカラハ?ソレニ…オマエ…イキヒトツ…アゲテナイ…」
「へぇー随分達者に喋るわねえ。さすが誠の弟。」
「ナニ?ナンデオマエ…アニキノ…コトヲ!?」
「前世の記憶まであるなんてすごいはじゃない!!合格よ。」
そう言うと女は刀で自分の左手首を切り取った。
「ナニヲシテイル!?」
「良いのよ。痛みは感じ無いし。どうせすぐに生える。」
言い終えた時にはもう再生は始まっていた。血が止まり肌色の突起物が生え始め、段々ひらべったくなり見る見るうちに元の手に戻った。
「オマエ…イッタイ…ナニモノナンダ?」
女は化け物の質問を無視して化け物の口の近くに先程切った手首を置く。
「お食べなさい。」
化け物は本能の赴くままに手首にかぶりつく。
「ハァハァ…ウマイ…」
「おいしいでしょ?それで良いのよ。コレデアナタモワタシトオナジニ…フフフ…」
「ナッナンダ!?コレハ…グッアッアガァギャアァアァ!」
化け物は突如苦しみながら叫び始めた。
「オマエ…ナニを…」
意識が遠くなって行く。
「直にわかるわ。おやすみなさい敬」
「ナゼ・・・俺の・・・事を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・