あたしはその場で克也に電話し、自分から別れを切り出してスグ別な女の子の所に行った分際で都合いい事ばっか言うな!
とハッキリ迷惑だという事を伝えた。
由希は『ごめんなさい…。』
と下を向いてあたしに謝った。
それからというもの、由希から電話はこなくなった。
毎日きてたからそれはそれで少し気になる(^_^;)
1週間がすぎた頃、由希からメールがきた。
『舞ちゃんありがとう!克也がちゃんとあたしの事を考えてくれるって!あたしの口調とか、すぐケンカする所が嫌いだったみたい。だから自分を見つめ直して頑張るね!』
結構…素直じゃん。
『由希ちゃん幸せになってね(^o^)/』
そう返事を返した。
それからの2人はどうなったかわからないが、あたしは心から2人の幸せを願えた。
あたしもその後は何もなかったかのように、毎日を過ごしていた。
だが…一難去ってまた一難。
笑えないでき事が起こる。
あたしと健君が付き合って2か月が過ぎ、ケンカもなく、ラブラブとまではいかなくても仲良く楽しく過ごしていた。
でも…それをおもしろくないと感じていた人がいた。
男友達の剛だ。
あたしと剛は、お互い携帯番号とアドレスなどを交換していたが、学校で話す以外、ほとんど連絡をとった事がなかった。
そんな剛から毎晩、電話がかかってくるようになった。
内容は学校でのでき事や、健ちゃんとの事を聞かれるくらい。
だが、だんだん聞いてくる内容がおかしくなってきた。
そして剛の口調も変わっていった。
どちらかといえば優しく明るい話し方をする剛だったが、ものすごく低い声で
『もし健ちゃんを裏切る様な事したら許さねぇからな。』
あたしは一瞬、耳を疑った。
これって…剛の声なの?
しかも健ちゃんって(^_^;)
と思いつつも『わかってるよ。』と答える。