GAME 20

るぅ  2007-02-07投稿
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「ふ…ふふ……。」

笑いを耐えきれない!
この辺で勘弁してやるかぁ。


「弟よ。」

頭を撫でながらそう告げると、シンが眉を寄せた。
探るように私を見つめ、

「嘘つき…。」

「へ?」

予想外の反応に私は驚いて声を上げた。
シンは言おうか言うまいか迷ったみたいだけど、私の間抜け面を見てぽつりと話し出す。

「……昨日、お前に電話したらそいつが出た。」

あぁ……そういえばタクシーで朦朧としてた時着信音が鳴ってたような……。

タカシ出たんだ。
あ、朝言いかけたのって多分そのことだろうな。

なんて一人で考えていたら、シンが更に小さい声で続けた。

「聞こえたんだ……そいつの声に紛れて、レイコの声。」

「私の?」

え〜何言ったっけ!?
全然思い出せない。
っていうかあん時ほとんど意識なくて、その中でもシンのことしか考えてなかったはず。

あ………まさか………?

「愛してるってーーー。」
「キャーッッ!!」
思わず悲鳴を上げてしゃがみ込む。

ははははずかし〜〜!!!

あれ、声に出ちゃってたんだ!!

しかも本人に聞かれてるし!!

ありぇない〜っ!!

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