GAME 21

るぅ  2007-02-07投稿
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シンが覗き込みながら言う。

「あれって本気?酔っぱらってたせいなら、もう2度とそぃつに会わないで。俺も……忘れるし。」

完全に誤解してる。
それでもすべてを受け入れようとしてくれてるーー

恥ずかしがってる場合じゃないな。

ちゃんと伝えたい気持ちがあるから。


「違くてっ…。」

必死に顔を上げてシンを見つめる。

「あれ……一人言みたぃなもんなの……シンを想ってーーー。」

口にしたら尚更恥ずかしい。

シンはポカンと口を開けて私を見た。
少ししてから、上目遣いで言う。

「ほんとに?」

コクンと頷くと、笑顔が咲いた。

「じゃあ……証明して?」

いたずらっこの顔で見つめてくるシン。
「ど、どうやって?」

「今、もう一度言って?」
「えっ!」

カァっと顔が熱くなる。
今真っ赤だろぅな。

目の前には無垢な笑顔。

恥ずかしいけどーー断れるわけない。

それに決めたんだ。

もう我慢やごまかしはやめるって。

ちゃんと言葉で、態度で、素直な気持ちを伝えるんだって。


「シンーーーーあぃ……っっっ!?」


言いかけた唇を、シンの唇が塞いだ。



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