GAME 22(最終話)

るぅ  2007-02-07投稿
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あまりに突然で、身動きすらできずーー

ただただ、唇に広がる甘い快感を味わう。

永遠のようで刹那な時。

やがて軽い音を立てて唇が離れた。

まだ動けない私の唇に指を当て、

「やっぱ俺から言う。」

笑う。


「なんでっ!シンはさっき言ったじゃない!」
「も一度言う。」
「今度は私からよ!」
「俺から!」
「私っ!!」

軽くにらみ合ってから、お互い同時に吹き出した。

「どんなケンカだよ。」
「ほんと!」
「じゃあ一緒に言う?」
「うん!せぇのっ!」


『愛してる―』


微笑み、もう一度口づける。



ほら――

こうやって気持ちと気持ちを重ね合えば、どんな壁だって乗り越えていける。


だから、もっと言って。

もっと触れて。


ずっと私だけを愛してね。

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