「消えたい…」
春の夜風が気持ちいい星空の下…
私は頬に一筋の涙を流した
春…
街全体が柔らかな色に包まれていた。
暖かな風が髪を通りぬけていき 日差しがみんなを包みこんで…
そんな幸せそうな全部が私はとても嫌だった。
結婚して3年…
昨日の晩もいつもと変わらない意味のない会話。
「けんじ… 聞いてほしい話があるんだけど…」
「…」
「…聞いてくれてるのかなぁ」
「疲れてるんだ またでいいだろ 見たらわかるだろう。俺が疲れてるのぐらい…」
「うん… ごめんね」