消えない過去17

ニャオ  2007-02-10投稿
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最近歌舞伎町ではゲーム賭博の摘発が頻繁に起こるようになった。
うちの店もいつ手入れがはいるかわからないという。
集金もオーナーが店に来なくなり売り上げは一日に何回も分けて店長が運びだして、どこかへ持っていくようになった。
そんなある日、警察の手入れがはいった。
たまたま俺は休みの日だったが他の従業員は警察に連れていかれてしまった。
俺が店に行くと営業しているはずの店のシャッターが半分閉まっていた。
店に入るとバイトの先輩がいた。
店長や先輩がお客と一緒に連れて行かれたらしく、客と先輩はすぐに帰されたが店長だけは戻ってこないらしい。
しばらくするとオーナーがきてもうゲーム喫茶は閉めると言われた。
店長が責任をとって罪をかぶり罰金刑でことはおさまったみたいだ。
もう次にやる仕事の内容が決まっているらしく、オーナーが俺に続けてやるかどうか聞いてきた。
どこもあてがなかったのでそのままバイトを続けることにした。
その仕事は個室マッサージの店だった。
いわゆる個室ぼったくりの店に変わったのだ。
そこの受付や部屋の掃除だ。
仕事は女の子たちが体を張って稼いでくれるので楽だった。
女がお客から料金を貰い何割かを店にバックするというシステムだ。
女の子の質によって大きく売り上げが変わる。
うちの店はなかなかいい女の子が、募集でたくさん入ってきた。
俺もこの頃から女性観が変わっていった。
みんなパンティ1枚で透けたネグリジェを着て店内を歩き回っている。
免疫ができたわけではないと思うが、女の裸を見てもあまり興奮しなくなったような気がする。
部屋の壁は薄く、客との会話もよく聞こえてくる。
客と女の子が大声でもめている様子も聞こえていた。
俺は女の子達から客とのトラブルの話が大半だが、いろんな相談を受けるようになっていた。
女の本性や弱い部分、いろんな性格の女を見ていくうちに女を見る目が養われてきたように感じてきた。
一人の女が部屋の掃除を行くたびに、少し話を聞いてくれと相談を受けるようになった。
そして俺は彼女と・・・
続く

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