LAST SUMMER#2

SETTARMEN  2007-02-12投稿
閲覧数[477] 良い投票[0] 悪い投票[0]

3月12日


白羽山の登山自主トレを終えた俺達は春休みの練習へと入った。


グランドはまだ雪が残ってるので、今日は中学校の側にある町営の室内練習場での練習ってわけだ。

部員それぞれのストレッチが終わり、顧問の先生が見えると…

『集合!!』

と、キャプテンの
不破一真(フワカズマ)

が声をかけた。

角刈りで体格は普通だがガッチリしている。

みんなからはそのゴツさと、小学校の時に読んだバスケ漫画の影響もあって『ゴリ』と呼ばれている。


ポジションはキャプテンらしく捕手だ。


みんなが集まったところで、野球部顧問の
今井良典(イマイヨシノリ)

が口を開く…
『いいかぁ〜?みんな。今日は午前中だけの練習だが、来年の春の大会に向けて意識して練習するんだぞぉ。いいなぁ??』

『ヘーイ!!』

室内練習場に部員全員の声が響く…


今井先生の話が終わり、アップを始めようとみんなが集まった時、
滝本龍夜(タキモトリュウヤ)
が口を開いた。

『おいゴリ(不破)!!ショウは?』

滝本龍夜はチームでは群を抜いた野球をセンスを持っていて、
兄は甲子園に出るほどの選手だ。


しかし、そのセンス故
プライドが高く思ったことをすぐに口に出して、周囲から反感を持たれている面もある…

そして彼の言っているショウと言うのが

天堂寺翔(テンドウジショウ)
いわゆる不良ってやつだ。

だけどコイツも滝本龍夜と同じくセンス抜群で
ウチの野球部のエースナンバーを背負っている。

髪は茶髪で耳にはピアスのあとがあるし、煙草も吸っている…

おそらく今日も担任か誰かに呼び出せれてるに違いない……

予感は的中した……

不破『春休み中に煙草がバレて担任から呼び出しくらってるってよ…』

龍夜『おい!マジかよ〜!』

龍夜が少し大袈裟に驚いた…

そんな話をしながらアップは終わり、キャチボールや素振り、ノックなどで軽めに汗を流し今日の練習は終了した。

今井先生が
『明日はグランドの雪をみんなで溶かして、その後紅白戦やるから準備しとけよ〜』
と練習後にみんなを集めて言った。


俺はいきなりの実戦のチャンスが来たと思った



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 SETTARMEN 」さんの小説

もっと見る

日記の新着小説

もっと見る

[PR]
本気で盛るなら
Chillax(チラックス)★


▲ページトップ