翌日、勇輝は無言で家を出て学校へ登校した。
下駄箱に行くと下駄箱のロッカーの中に沢山のゴミが入っていた。
上履きを取ろうとした時、ゴミがいくつか下に散らばった。
拾おうと腰を曲げたら後ろから誰かに蹴られた。「……。」起き上がろうとしたら頭の上からゴミを落とされた。上を見上げたら一朗が立っていた。「あぁーあ。ゴミをこんなに散らかして悪い奴だな〜。あぁー、キタナイキタナイ。」と笑いながら立ち去った。
その時、後ろを向いた一朗に大きく丸めた紙を当てられた。「誰だ?!」と怒りながら見知らぬ誰かに怒鳴った。
一朗は怒りながら教室に戻った。
勇輝はゴミをはらって起き上がろうとしたら、誰かが手をのばした。
勇輝はその手の先を見たら、海紀の手だった。
「郷野、大丈夫だったか?」
勇輝は黙って立ち上がった。そして、上履きを履いて教室に行った。