愛しい日々の

72号  2007-02-14投稿
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はじめて気付いたのは、月が綺麗な夜だった。
夢みたいに、掴みようのない想いが溢れた。
いつか、この日この時を懐かしく、愛おしく想う日が来るのだと。
涙が頬を伝ったことに気付く必要なんてなかった。
月の光に包まれて目を閉じる。
風が耳元で囁いた。
おやすみ と。
涙は尽きることなく、光射す泉の中で深い深い眠りについた。
後ろから目を塞がれて、世界は終わった。
風の音だけが聞こえる。

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