君が好きだ〜初恋〜?

ライ  2007-02-15投稿
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(好きだ)。
心の中で言うのは簡単で、君を目の前にすると言えなくて。
この気持を抑えるのが苦しくて。もどかしい。
君と出会ったのは、今から4年前。
中学2年の時だった。
俺らは2年に上がったばかりで、同じクラスだった。
クラス替えがあったため、男の友達は割りといたけど女の子はほとんど顔見知り程度。
そして新しいクラスの学校生活が始まった。
「なぁ!!ひで!!」
俺の名前を呼ぶ一年の時の友達。拓也。
「何?嬉しそうな顔して。」
「明日席替えだって!!」
俺のクラスは3ヶ月に一度席替えをすると決まっている。
「そんだけで喜んでんの?お前。」
「だって前の席って堀江のツバが飛んでくるからいやなんだよ〜」
堀江。俺のクラスの担任。生徒からはよくタヌキという影のあだ名がつけられていた。
「あっ!!やべっ。タヌキ来た。」
そういってあわてて席に着く拓也。
教室のドアを開く音と共に担任が来た。
「え〜今日は席替えですが、放課後先生は会議があるので今やることにします。」
朝っぱらから席替え。正直めんどかった。
「では、先生が昨日作ったクジがありますので廊下側の席から順番に引いてって下さい。」
クジを引くと同時に皆がはしゃぐ。喜ぶ声と悔しがる声。皆も前の席は嫌みたいだった。
そして俺の番がきた。
俺は前の席以外ならどこでも良かった。
まぁクジなんて運だから適当に引けばいい。
そんな感じで引いた番号は、18番。
窓側の一番後ろ。
「まっ。いっか。」
後ろにいた拓也の手が俺の肩に触れた。
「何番だった?」
「ん??18番だけど?お前は?」
「いいなぁ〜!!俺また前だよ。」
つくづく運のないヤツだと思った。
「まぁ頑張れ。」
「じゃあ交換して?」
「お前とはぜってぇやだ!!」
「マジかよ〜。ありえない。」
俺らの会話をよそに担任が大きな声で言った。
「はいそれじゃ〜みんなの席が決まったので移動してください。」一斉に荷物をもって席を移動する。
俺はいつも置き勉していたから荷物はなかった。
そのまま自分の席まで移動する。席に座るとけっこう窓との距離は近くて心地好かった。
隣に誰かが座る気配がした。
杉村綾子(すぎやまあやこ)。
君だった。



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