LAST SUMMER#11

SETTARMEN  2007-02-15投稿
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3月13日 紅白戦

【1回裏】

マウンドには滝本龍夜。

捕手はキャプテン不破一真。

一塁は一年唯一のレギュラー、橘友太郎。

二塁は守備職人、白石悠都。

三塁は強肩強打の村上拓哉。

左翼は守備も堅実な菊川京介。

中堅は俊足、広守備範囲の北条晃。

右翼はスタミナと元気が取り柄の丸山慶太。

そして遊撃には初めてで緊張してる俺、八神光輝の姿があった。

プレイがかかる前、内野陣はファーストが投げたゴロを拾い、ファーストに返球する

これによって、ゴロの感覚と送球の感覚、グランド状況などを把握する。

橘がゴロを投げる。

やっぱり内野はいい。
パシッ、と捕った俺は今度は橘に返球する。
やや上に逸れたボールを橘は手を伸ばして捕った。

『緊張してんのかぁ?』
隣でタクが言った。

そう言ったタクも、『ヤベェ!』といいながら俺よりもさらに上に逸れたボールを投げた。

しかし、橘はジャンプしてこれを捕った。

すると、タクが
『やっぱデケェファーストはいいな。』

と苦笑いをしたので、
『おめぇも緊張してんじゃねぇのか?』

と茶化した。

しばらくして主審の今井先生が
『プレイ!』
と叫んだ!

『バッチコーイ!』
一斉に全員が声を出す!

俺も負けじと『バッチコーイ!』
と叫んだ!

白組1番、野原を滝本はストレートみっつで糸も簡単に三振に獲った。

不破から村上→白石→八神→橘→滝本

と内野陣でボールを回したあと
不破が『ワンナウトー!』

と叫んだ!

続く2番成瀬も初球を叩いたが振り遅れ、セカンドの白石が軽快にボールを捌いた。

またボール回しをした後、不破が

『ツーアウト〜!!』
と叫んだ!

3番は二年の進藤。

アウトロー、インハイとテンポとコントロールであっという間に追い込んだ滝本は

最後に自らの得意球である鋭いカーブを放った。

進藤のバットは空を切り、
『ストライ〜ク!!バッターアウト!!チェンジ!!』

1回の攻防は両投手の見事な立ち上がりによって、両チームとも三者凡退に終わった。

2回は遂に、スラッガー村上拓哉とエース天堂寺翔が対戦することとなる…

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