『ある××、、?』
あの忙しい日から2日後、私は家で涼む、、。
こう毎日暑いのに外にいろなど自殺行為だ。
彼女にわがままを言いさりげなく扇風機を独占する、、。
彼女と母親はテレビに夢中で相手をしてくれない。
悔しいので、足首を噛んでくれた、、デコピンされた。
シブシブ横になり寝たフリをする、、。
「先日起こりました事件の速報です、、、廃病院から戻ったノリユキさんが自宅で死んでいるのを、母親がみつけ、、」
テレビをみていた二人の会話が聞こえる、、。
私には理解できないが、不安と悲しみは伝わってくる。
話に同意するかのように、哀しく鳴いた。
注目していたニュースが終わったのか、母親は二階へ上がり「ノリ」は私に声を掛ける。
「ごめんね、相手出来なくて。
さて、散歩いきますか!」
彼女は強い子だと思う、まだ父の悲しみ残るなか気丈に頑張っている。
一方の母親はまだ立ち直ってはおらず、家事もしなくなった、、。その分まで「ノリ」は助けているのだ。
そんな辛さを判りながらも、私までわがままを言ってしまう、、ダメ犬だなと自分の弱さを恥じる。
外はまだ蒸し暑く、いっそのことからだの毛を刈ってほしいと思うほど容赦無く私達を照りつける、、。
暫く歩いてくと、いつもの道ではないことに気がつく。
あまり他人の縄張りに近付きたくはないのだが私にそんな権利はあるはずもなく、、なされるがまま歩を進める。
着いた先は警察署、、。
「少し待っててね。」彼女は言い残し、外で待ち惚けさせられる。
暑さとの戦いが始まった、、。