relations 4

るぅ  2007-02-17投稿
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ある日の午後―\r


「リョウ〜!」

アキの声に俺たちは足を止めた。

パタパタと走ってくる小柄な彼女。

「相変わらず可愛いな〜アキちゃん。」

「うらやましい!」

小さく呟くダチを見回して一言。

「あげよっか?」

「そゆこと言うなよ。」

ダチのトモヤが後ろから思い切りはたいてきた。

マジいてぇっ!

「お前力入れすぎっ!」

騒いでる間にアキが側まで来る。

「ねぇ、今日夜会える?」

「あ〜無理……バイト。」

なんつって。
ほんとはただめんどくさいだけ。

「そっか…。わかった。じゃね。」

去っていく後ろ姿を眺めていたら、横からトモヤが言った。

「バイトなんかねぇんだろ?」

「あら、バレた?」

「なに、じゃあ今日も釣り行く?」

肩を組んでくるツレ達。

釣りってのは魚じゃなくてもちろん、女。

つまりクラブ行こうってことだ。

「もち。」

「お〜決まりなっ!」

「今日も楽しむぞ〜!」

騒ぐ仲間達の中で、トモヤだけが声を上げなかったこと。

この時俺は気付かなかった。



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