スラッシュ・オブ・デイズ 2

宮元庄司  2007-02-18投稿
閲覧数[669] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 その夢は何度も見た夢だった。植物など生えない環境が厳しい荒野。彼はそこで生まれ育った。季節の流れは日本とゆう国と似てるが、温度差が激しかった。夏は四十を越え、冬は零度を下回るのが毎日だった。その苦難の毎日に耐えきれなかった仲間たちは皆、目の前で息絶えていった。
バリッシュ、ガーレン、ダンクス、皆厳しく辛い環境に生き抜くことは出来なかった俺の親友達。
大人たちは親友達をを敗者と呼んだ。それが堪らなく悔しかった。
何故、友を敗者と呼ばなくてはならない!?
 俺は俺が育った村を消した。一晩で滅ぼした。
生きてきた強い親友を認めぬ大人達なんかを、仲間を認めぬ大人の言いなりになんかなりたくなかったからとゆう身勝手な理由で。
だから俺はあんなことを・・・・。
 そしてついに俺は得た。完全な龍の力を。強大な神話の力を、俺は、得た。
機関の奴らはすぐを彼に目をつけた。
あれほど強大な神話が表に出ていなかったから、って誰かがそう言っていたような気がする。
機関に入り、目的さえ達成すれば親友に逢わせるって約束してくれた。だから俺は機関に入った。帰る場所なんてないし、行く場所もない。俺はそうするしか選択の予知がなかった。
体に変化が表れたのは機関に入った直後に感じ付いた。
手の平から噴く炎を自在に炎を操れ、炎から他の物質へ錬成できるようになった。それは龍の力だった。
最初は動揺したけど、そんな変化が半分怖くて、半分嬉しかった。自身に起きた力による変化を認める、それは同時に人間を辞めたようなものだった。
スピリット

人間を辞めた亡者のことをそう呼ぶ。だから俺もスピリット。
俺はスピリットの中では有数のスピリットだった。
神話の力を個人の手で取り組むことに成功し、力を暴走せずに操れるスピリットは数が少なく、力を制御できるスピリットは、かなりの実力者認められ、最高の地位、カオスに登り詰めることは入って間もないほどの速さだった。
このまま動かされてもいいと思った。それほど機関の居心地が良かったのに・・・彼は知ってしまった。
親友達の事実を。
そして機関の目的を。
彼は、ブレイズ・ザップは機関を抜けた。たった一つの目的の為に。
ブレイズの目的はただ一つ。

機関の復讐

走馬灯の夢がもうじき終わる。
激しかった戦いの後に見ている夢
 俺は復讐のためにまだ死ねない。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 宮元庄司 」さんの小説

もっと見る

公募投稿作品の新着小説

もっと見る

[PR]
カレが離さない唇★
★人気の魅惑グロス


▲ページトップ