そして、ゆっくりと顔を私の首筋に埋めてきた。
「やッッ…めてッッ!!」
やっと声が出た。
ジョージは顔をあげなかった。
生温かく柔らかい感触が首を這う。感触は湿り気を残しながら、徐々に下の方へつたっていく。
「パパが出たの!!」
出来る限りの声をはりあげた。
「それで、帰って来る日が…いつもより遅くなるって………5日まで……帰って来ないって………。」
声が震えた…。
抑え込んだ感情が、はちきれたように溢れ出す……。…頬を涙がつたう。
言葉は…残酷だ…。
口にする事でさらに鋭さを増し、心を突き刺す…。
今までためてきた気持ちがまた新たなカタチで痛みをました。
涙が止まらなかった…。