あの日から1週間――
俺は誰ともヤらなかった。
別に深い意味はなくて、ただバイトが忙しかったから。
店長の野郎は相変わらずうるせぇし、まじイライラしっぱなし。
いつもどうやって気持ち切り替えてたっけ。
「リョウ〜今日バイトねぇんだろ?釣り行かねぇ?」
「ん〜……。」
めんどくせぇな〜。
「せっかくバイトないんだったらアキに会ってやれよ。」
横からトモヤが責めるような口調で言ってくる。
なんか機嫌悪い?つーか俺もあんまよくねんだけど。
「……せぇな…。」
「あ?」
あ…ダメだ。イライラ限界。
「ぅるせぇんだよ。お前に関係ねぇだろ。」
「なんだと?」
ガタタッ―\r
掴みかかってくるトモヤ。
なにこいつ。意味わかんねぇ。
「おい!二人ともやめろよっ!!」
「落ち着けって!」
慌てて間に入ってくる仲間達。
俺はそいつらの腕を振り払って、言った。
「釣りには行かねー。アキとも会わねー。」
「リョウ……」
「………ヤルだけの女なら、いくらでもいんだよ。」
吐き捨てるように呟いて、背を向ける。
トモヤの怒鳴り声が聞こえたけど、もういいわ。
なんか疲れた……。
俺はまっすぐ家に帰った。