寝るのが怖い……。
今感じている事が全て私の思い違いになるような気がして。
しかし、今まで感じたことのない安らぎが私を眠りへと導く。
ジョージの腕の中で……。
自然と意識が戻ってくる。カーテンのない窓から太陽の光がさしていた。
一晩中感じ続けていた温もりが……今はなかった。
大きなベットに私一人が残されている。
彼を見つけるため、ベットから出た。
すると、私が昨日座っていた一人がけソファの上に不自然になにかおかれている。
近づいてよく見てみた。
二つ折りになった紙とお金。
私は紙を手にとり、開いてみた。
…サラへ……。
それは私宛ての手紙だった。
怖い思いをさせて本当にすまなかった。これ以上巻き込みたくない。だから、家族の所に帰れ。
寂しいのはわかる。でも、今はもうサラは一人じゃない。サラを愛している。それだけは忘れるな。
必ず証明する。だから、待っててくれ。
ジョージ
[173] 
[0] 
[0]
