BLOODパニック

иaиa  2006-01-23投稿
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 「きっかけは・・・・2年前・・・・――――」
  〜2年前〜
 絵里と、絵里の父親が道路を歩いている。(絵里、小学校6年生)
 「絵里、今日学校のテストで100点とったんだって?」
 「うん!」
 絵里の頭をなでる父親。
横断歩道にさしかかる。信号は青。(歩道の信号)横断歩道をすばやく渡る絵里。
 「お父さん!早く〜っ!」
 「分かったよ」
 父親、横断歩道を渡りだす・・・その時、一台のトラックが・・・。
 > キキ〜ィッ!!! ドカッ・・・・ <
 「あっ・・・!!!!!」
 横断歩道の真ん中に、父親が血を流して倒れている。トラックは、
一度止まったが、声もかけずに過ぎ去っていった・・・ひき逃げだった。
 「お父さんっ!!お父さんっ!!!」
 何度も呼ぶ・・・・。
 「お父さんっ!!!!」
 絵里は、父親のポケットから、携帯電話を取り出した。
電話したのは、119番。救急車だ・・・・。
 「もしもし・・・・。救急車を・・・場所は・・・―――」
 携帯電話を切る。”早く来て!!”と、心の中で叫んでいる。
 「お父さん・・・・・」
 もう一度呼ぶ。父親は、かすかに呼吸している。
5分後救急車が到着した。中に担ぎ込まれる父親と絵里。
 「・・・!」
 目を開けると、病院の手術室の前のイスに座っていた。絵里は眠っていたようだ。隣には、父親のお母さん・お父さんが座っている。
しばらくして、手術室のドアが開く。中から医者と、看護婦が出てくる。
マスクと、帽子をとる医者。
 「残念ですが・・・・――――――」
 泣き崩れる家族と、絵里。絵里の隣に手術室から出てきた母親がいる。
 「お母さんのせいで・・・・お父さんが死んだんだ・・・・」
 
 「それで、絵里はお母さんの事が嫌いになった・ってわけ」
 「・・・なんつぅか・・・・複雑だな」
 陽太、下を向く。
 「・・・じゃあ、悪い事言ったな・・・アイツに」
 「それよりさ、そのハンカチ早く返してきたら?」
 「あっ??」
 陽太聞き返す。
 「そのハンカチね、亡くなったお父さんから貰ったんだって」
 「ふ〜ん・・・・じゃ、かえしてくるゎ」
 「うん」
 陽太、階段を下りる。

  
  

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