こんなにも太陽が似合うなんて、知らなかった。
「こんな時間から会うなんて、変な感じね。」
俺の腕に軽く触れながら微笑むユカリ。
2週間前と変わらない声、笑顔、指先――――胸がつまって言葉が出てこない。
やっと絞りだした言葉は、
「…………久しぶり。」
って、俺しみじみなに言ってんだよ!
ユカリがポカンと返事をした。
「久しぶり。ふふ…どしたの?なんかあったの?」
いつもの勘で当てられたらたまんねぇ!
俺は慌てて言葉を繋いだ。
「会いたかっ――」
ってまじで俺なに言ってんだよっ!!
目を見開くユカリから視線を外し、
「――った?」
ごまかす。
つーかごまかせたかな。
だいたい何を当てられるっつんだよ。
ただ、久しぶりだから落ち着かねぇだけだし。
だいたいこんな慣れないシチュエーションだから悪いんだよ。
俺んちならいつも通りにできんのに…
クスクス
小さな笑い声。
見下ろすとユカリが下を向いて笑っている。
「何笑ってんだよ。」
「だって…。」
憮然とする俺の前でしばらく笑ってから、ユカリは顔を上げた。
笑いすぎたのか少し潤んだ瞳が俺をとらえる。