relations 15

るぅ  2007-02-24投稿
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こんなにも太陽が似合うなんて、知らなかった。


「こんな時間から会うなんて、変な感じね。」


俺の腕に軽く触れながら微笑むユカリ。

2週間前と変わらない声、笑顔、指先――――胸がつまって言葉が出てこない。

やっと絞りだした言葉は、

「…………久しぶり。」

って、俺しみじみなに言ってんだよ!


ユカリがポカンと返事をした。

「久しぶり。ふふ…どしたの?なんかあったの?」

いつもの勘で当てられたらたまんねぇ!

俺は慌てて言葉を繋いだ。

「会いたかっ――」

ってまじで俺なに言ってんだよっ!!

目を見開くユカリから視線を外し、

「――った?」

ごまかす。

つーかごまかせたかな。
だいたい何を当てられるっつんだよ。

ただ、久しぶりだから落ち着かねぇだけだし。

だいたいこんな慣れないシチュエーションだから悪いんだよ。

俺んちならいつも通りにできんのに…


クスクス


小さな笑い声。

見下ろすとユカリが下を向いて笑っている。

「何笑ってんだよ。」

「だって…。」

憮然とする俺の前でしばらく笑ってから、ユカリは顔を上げた。

笑いすぎたのか少し潤んだ瞳が俺をとらえる。

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