relations 16

るぅ  2007-02-24投稿
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まっすぐに俺を見つめて、一言。


「会いたかった。」





だから、慣れてねんだって……



「あっそ。」


顔を背け歩き出した俺に後ろからユカリが言う。

「照れた。」

「照れてねぇし!」

「はいはい。じゃ、とりあえずご飯食べよ。」


ユカリが俺の右手に自分の左手をからめた。


あまりに自然だったから、振り払うタイミングを逃す。


なにこれ……まじデートみたいじゃん。
意味わかんね……。


「こっち。」

ぐいっと手を引っ張られ思わず強く握ってしまう。


「どこ行くんだよ。」

「内緒。」


イタズラっぽい微笑みと、柔らかい声と、手のひらから伝わる熱―――その全てに実感する。



今、ユカリの隣にいるのは―――俺だ。

今、俺の隣にいるのは―――ユカリだ。



他の誰でもない。




俺と、お前だけだ。



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