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るぅ  2007-02-24投稿
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「着いた。」

「着いたってお前……。」


俺は周りを見渡した。


青空―噴水―ベンチ―ハト―ガキ――


「公園じゃん。」

「そうよ。ほら、早く!」

スッと手を離し、ユカリが歩き出す。

ベンチまで行くと、ストンと座った。

「何すんの?」

仕方なく隣に腰掛けて見ると、ユカリが持っていたカゴバッグを膝に乗せる。

「だからご飯だってば。」

そう言いながら取り出したのは、大きなお弁当箱。


マジで?


「作ってきた。」


「うそっ!」


「ほんと。」


蓋を開くと、懐かしい香りがした。

おにぎりにウィンナー、卵焼きとからあげ、野菜炒めにミートボール………サラダやフルーツまで添えられたものすごくカラフルで綺麗な弁当。

「ぅまそ〜っっ!」

素直にそう言うと、ユカリは満面の笑みを浮かべた。

「召し上がれ。」

「いただきますっ!」

そういや朝飯食うの忘れてたわ。

思い切りおにぎりにかぶりつく。

「なにこれっ!超うめぇ!!本当にユカリが作ったの?」

「もちろん。良い奥さんになれそぅでしょ。」

「貰い手がいればね。」

「バカっ!」

ユカリの笑い声につられて俺も笑う。


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