でもまじでビックリした。
意外と家庭的なんだな………飯なんて絶対フランス料理店だのイタリアンだのかと思ってた。
つーか俺、母親以外の手作り弁当食ったの初めてだ。
なんか手作りってもんにすげぇ抵抗あったんだけど、今は全然なかったな。
なんでだろ。
なんて考えてるうちに、全部食べ尽くしてしまった。
「そんなお腹すいてたの?」
驚いたユカリが、俺の顔をみて吹き出す。
「子どもみたい。」
スッと手を伸ばし、俺の唇に触れた。
ついていた米粒を指ですくい、笑う。
その顔は大人の余裕たっぷりって感じで……
なんか、ムカつく。
俺はユカリの手首を掴むと、ゆっくりその指をくわえた。
「ちょっ……リョウ?」
慌てるユカリに構わず、甘噛みしながら舌をはわす。
「っつ……ん……。」
みるみる赤くなっていくユカリ。
うつろな目で唇を噛むいつもの顔………たまんねぇ。
俺の前では大人ぶんなよ。余裕なんかなくしてやる。
指の間を舐めると、ユカリはビクッと反応した。
「も………やめてってば……。」
そんな甘い声で、俺を止めれると思ってんの?
つーか逆に誘ってんの?
「ここで抱いてほしい?」